3,830円
はっきり言って、期待以上に面白い作品でした。(終盤のミュージカルオリジナル楽曲の尺が長すぎたこと以外は不満はないです)
この「スマイルファンタジー」、上演から1年たって振り返ると作詞作曲つんく体制から他のプロデューサー体制うつりかわる前に、つんく楽曲メインでこのようなミュージカルが作られたこと自体がとても灌漑深いです。(つんく楽曲じゃないのは、ミュージカル用に書き下ろされたものだけ)
スマイレージメンバーが「自分がアイドルじゃなかったらこんな恋愛をしてみたかった!」とかわりばんごに男役を演じながら、コミカルさとかわいらしさ(ちょっとだけ色っぽさ)で演じるのは見ていて楽しさしかありません。特にお気に入りの、りなぷーと竹内くんの恋バナ「プリーズ・ミニスカ・ポストウーマン」とかななん総統の「ヤッタルチャン」には声を出して笑ってしまいました。
メンバーがメンバーを演じるから、あてがきなのは当然だけど脚本・演出の末満健一さんがスマイレージに愛をもって作品を作ってくれたことがとても伝わってきました。
あと、つんく楽曲で謎に感じる部分をミュージカルでつっこみをいれつつ紐解いてくれるのが本当に楽しい。
LILIUMで、末満さんはダークな演出がうまいんだなぁとは思ってたけど、こういう多幸感ある作品もうまい人なんだと気づきました。そして、多幸感ありつつも、「アイドル稼業とは犠牲の上になりたっている、かけがえのないもの(このミュージカルでは思春期の恋愛)」というビターなメッセージを感じ取ることが出来まいた。まぁとにかく末満健一演出の女子部作品は、絶対いつか生で見たいと固く決意しました。